シングルマザーが交際中の彼氏と同棲を始めた場合、これまで受けていた母子家庭向けの手当や制度にはどのような影響があるのでしょうか。
結論から言うと
変わらず受け続けられるものもあれば
資格喪失するものもあります。
知らなかったからと言って正しい手続きをしないでいると、不正受給に該当してしまう可能性もあります。
今回、実際に彼と同棲を始めるにあたり自分なりに調べたことをわかりやすく記事にまとめました。
これから同棲を検討されているシンママさんの参考になれば幸いです。
彼と同棲…気になる手当等への影響は?
彼と同棲することでどのような影響があるのか、気になるものを一覧表にまとめてみました。
チェック項目 | 同棲後 | 備考 |
---|---|---|
児童扶養手当 | 異性の同居人がいる時点で対象外 | |
母子家庭医療費助成 | 異性の同居人がいる時点で対象外 | |
ひとり親控除・ 寡婦控除 |
住民票の記載内容による | |
勤務先の 扶養手当 |
職場の規定による | |
元夫からの養育費 | 養育費を支払う義務の消失理由にならない |
下記に項目ごとの詳しい解説を記載しますのでご覧ください。
項目ごとの詳細と解説
児童扶養手当
児童扶養手当の制度において、離婚後に結婚をした場合、あるいはパートナーと「内縁関係・同棲など事実上の婚姻関係」になった場合に、相手から何らかの金銭的な援助を受けていると見なされます。
《実際に資金援助を受けているか、いないか》
は関係ないんですね💦
そのため、同棲をした段階で受給要件からは外れてしまうのが一般的なようです。
よって資格喪失届の提出が必要となります。
次のいずれかに該当する場合は、児童扶養手当の対象にはなりません。
・児童が里親に委託されている、または児童福祉施設に入所しているとき
・児童の父または母が事実婚状態にあるなど、婚姻可能な異性と同居しているとき
・対象者が母または養育者の場合、児童が父と生計を同じくしているとき
(母が政令で定める程度の障害の状態にあるときを除く)
・対象者が父の場合、児童が母と生計を同じくしているとき
(父が政令で定める程度の障害の状態にあるときを除く)
・対象者または児童が日本国内に住所がない場合
参考:仙台市児童手当のご案内
母子家庭医療費助成
児童扶養手当同様、医療費助成も異性と同居した時点で資格喪失となります。
こちらも喪失届が必要となります。
【喪失届が必要な場合】
受給者及び対象者の仙台市外への転出、生活保護の受給開始、受給者の婚姻、受給者の異性との同居(3親等以内の家族を除く)等
※資格喪失の日以降、受給者証は使用できせん。資格喪失後に受給者証を使用して助成を受けた場合は、助成金を返納していただくことになりますので、ご注意ください。
参考:仙台市HPより
ひとり親控除・寡婦控除
年末調整や確定申告の際申請できるひとり親控除・寡婦控除は、
どちらも事実婚である場合適用できないことになっています。
ではこの事実婚とはどのような場合を指すのでしょうか。
それは住民票に【見届の夫】の記載があるかどうか
が基準となります。
この記載がなく
別世帯または「同居人」の続柄であれば、同棲していても適用可能
となるようです。
勤務先の扶養手当
企業が従業員の福利厚生を目的として実施している制度に家族手当や扶養手当があります。
これはあくまでも企業が自主的に実施している制度であり、法律で義務付けられているわけではありません。
そのため、内容や条件は企業ごとに異なります。
私が勤務している企業では、配偶者のない子どもに対して支給される額は、配偶者がいる人より少しだけ多くいただけることになっていました。
ありがたい配慮なのですが、同棲を始めた場合どうなるのか疑問に思い、規定について詳しく調べてみました。
結果「配偶者のない場合」とはっきり明記されていたので、同棲の場合は変更届等の必要がないことがわかりました。
企業ごとに設定されている扶養手当や住宅手当も、不正受給があればそれなりの返金やペナルティが発生する可能性があります。
気になる手当は、届け出が必要かどうか勤務先に直接確認してみましょう。
元夫からの養育費
子どもに対する法律上の扶養義務がある限り、義務者は養育費を支払い続けなければならないのが原則です。
そのため、交際相手と同棲を始めたとしても、養育費に影響はありません。
また、同棲の末再婚をしたとしても、それが養育費を支払う義務の消失にはなりません。
ポイントは養子縁組をするか・しないかになります。
養子縁組をすると法的な親子関係が成立するので、扶養義務は養親が優先となります。
そうなると養育費の減額・打ち切りが認められる可能性があります。
まとめ
再婚をする手前の準備段階で、同棲をするだけなのに、色々と届け出等が必要になり煩わしく思う部分もあると思います。
しかし、もし手続きを怠ると後から返金を要求され、最悪の場合、懲役あるいは罰金を科せられる場合も。
やるべきことをやった上で、堂々と同棲生活を送れるようにしましょう😊
尚、児童扶養手当も医療費助成も、自治体によって細かいところでの判断基準が異なる場合もあるようです。
ご不明な点はお住まいの自治体に確認いただくと安心かもしれません。
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